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2015年7月26日日曜日

2015年4月24日 上野東京ライン 上野駅 朝ラッシュ時混雑調査


2015年4月24日に上野東京ライン(以下、UT)の混雑調査をしてきましたので、その報告です。
上野駅発車時、朝ラッシュピーク1時間(7:45~8:45)のデータとなります。


データは、「おきらく娯楽工房」様の「混雑ポイント」という考え方に基づく集計値です。


図中に記載がありませんが、宇都宮・高崎系統が7番線、常磐系統が9番線からの発車となり、系統ごとに発車ホームが分かれる形となっています。
また、8時15分頃より常磐線系統に5分程度の遅れが生じており、所定8:20が8:26に、8:27が8:33となり、列車順序の入れ替わりが生じています。

【ダイヤに関して】
ピーク時、宇都宮・高崎系統は、大宮まで概ね12分サイクルにUT直通・湘南新宿ライン(SS)・上野行が各1本。SSを挟んで上野方面の間隔が開いた後に上野行が走るようになっており、特定の列車への集中を回避しています。
大宮からは両線が合流。時間調整の後、SSが貨物線に抜け、UT直通と上野行が交互に3分間隔で走ります。UT内では宇都宮・高崎系統が6分ごとに走り、常磐系統が間に挿入される形です。
パターンとしては綺麗で、スジ上では弱点となる列車が生まれ辛い構成となっています。

【混雑分析】
3線共に混雑率は160%~170%前後となっています。混雑率はJRにしては低いですが、充分に利用されていると言える値です。利用傾向は宇都宮・高崎と常磐で異なりますが、満遍なく混んでいる状況です。思っていたよりも常磐に余裕がありますね。

特に混雑が目立つ列車は7:47、8:12、8:18の3本。時間帯の問題だと思いますが、7:47は東京付近のピークにはいささか早いところです。
ポイントは、「UTから品川以遠に直通する列車の前列車間隔」なのではないかと考えています。7:47、8:12は共に対品川・横浜以遠で13分開く列車です。また、7:47は横浜付近に勤務するには丁度いい時間の列車となります。8:18は前からは6分しか空いていませんが、東京~品川への到着時間としては丁度よいためその分の差かもしれません。
UT開業後、SSの混雑が幾分緩和したという話を耳にしています。大宮~赤羽から横浜への移動一定量あり、SSからUTにシフトした、ということでしょうか。(ただし、混雑率に影響が出るほどボリュームとして大きいのかは疑問が残る点です)

15両編成であるため編成中で混雑の差が大きいのも特徴的で、前寄りの2両と最後尾はどの系統でも比較的余裕があります。最混雑車両は11両目,12両目付近となっています。

【実状況で気になる点】
宇都宮・高崎系統では上野での下車客が目立ちます。上野下車客は混雑が懸念されるUT直通でなく上野行を選好し、直通からの上野下車は少ないと考えていたのですが、予想が覆されました。
理由としては、上野行は地上ホーム着になるためでしょう。従来から、地上ホーム着は乗り換えに時間を要するため乗車率が低くなりやすいとされていましたが、それが引き継がれた状況です。

実際、特に混んでいる8:11と8:17では乗降に手こずっていたため、今後ケアが必要な点になるかと思います。上野・東京で停車時間を1分は取っていること・東京は交互発着していることから遅延が広がる状況ではないですが……。


今回はこんなところで。今後も定期的に調査したいと考えています。

所定8:11発宇都宮線-熱海行、発車直前。ドア際の圧迫が顕著。

所定8:17発 高崎線-熱海行,G車脇。乗降に手こずり